ライフシフト・ジャパンでは、ライフシフターの生の声を直接聞いて交流できるイベント「LIFE SHIFT LIVE」第2回を2018年5月28日(月)に開催しました。(告知ページはこちら
今回のゲストは専業主婦からアクセサリーブランドを起業した綿瀬麻意子さん(45歳)と、会社員を辞め日本と途上国の女性を支援する道を選んだ小安美和さん(47歳)。
女性お二人ということもあり、会場は8割女性で埋まり、和やかな中にも華やいだ雰囲気に包まれました。

また会場内の一角には、ゲストお二人の事業であるアクセサリーや雑貨の展示スペースが設けられ、カラフルなアイテムの数々がイベント開始前から来場者の気分を盛り上げていました。

自分で自分の人生を選択すること。それがライフシフト

まずはライフシフト・ジャパン代表の安藤哲也から自身のライフシフトについてと、人生100年時代を生きるために大切なことをお話しさせていただきました。

安藤
ライフシフトとは、起業や転職ばかりを指すのではなく、自分のキャリアとライフイベントをブレンドさせながら、自分で自分の人生を選択することです。
自分の基軸を持って主体的に生きる大人が増えれば、それを見て育つ子ども達にもその考え方が伝わるはすです。人生100年時代、現在55歳の私もまだまだ人生折り返し地点。守りに入らず進みたいと思っています。

「◯◯ちゃんのママ」だけじゃない。ライフシフトは私が私でいるための決断。

続いて今回のゲストお一人目、Itohen.M代表の綿瀬麻意子さんにマイクが渡ります。
綿瀬さんは結婚後18年間専業主婦をしていましたが、子どもが成長した後、「◯◯ちゃんのママ」「綿瀬さんの奥さん」ではなく、「私が私でいるために何かしよう」とライフシフトを決意。2013年からハンドメイドアクセサリーの制作・販売を開始し、2016年「Itohen.M」を創業しました。
「博多織」や「小倉織」といった伝統織物を使ったハンドメイドアクセサリーは、NHKの番組でも取り上げられ、多方面から注目を集めています。
ビジネスが軌道にのり、現在も新しい挑戦を続けている綿瀬さんですが、起業のきっかけとなる病気の話や家族との関わり方など、ご自身の感情線を表すライフラインチャートを用いて語ってくれました。
🔗綿瀬さんのライフシフターインタビュー記事はこちら

綿瀬さん
ライフシフト後に中学生の娘から、「ママを見ていると、好きなことを仕事にしたくなるし、みんなと一緒じゃなくてもいいんだって思える。」と言われたことが嬉しかったです。
私にとってライフシフトとは、自分らしく生きること。そして自分の好きなことに情熱を持って取り組み、ドキドキワクワクしながら生きられることだと思っています。だから今の自分が一番好きです。

私が人生かけてやりたいことは?4度目のライフシフトでその答えを形に

次にお二人目のゲスト、株式会社Will Lab代表取締役の小安美和さんからのプレゼンテーションです。
小安さんは今回が4度目のライフシフト。新卒で入社した会社員時代が「1.0時代」、配偶者のシンガポール転勤に同行した専業主婦時代が「2.0時代」、限界を感じて帰国したのちに中途入社した企業で事業会社執行役員をしていた「3.0時代」を経て、現在の「4.0時代」に突入。女性の能力開発と途上国女性の支援をするためWill Labを設立するとともに、ハンディクラフトショップ「Will Gallery」の運営を手がけています。
各時代を全力で駆け抜けてきた小安さん、そのひとつひとつの経験が現在の小安さんの「人生をかけてやりたいこと」につながっていました。トークではライフシフトに至る経緯やその決断のプロセスなどをエネルギッシュに語ってくれました。
🔗小安さんのライフシフターインタビュー記事はこちら

小安さん
40歳の時に1人でホテルにこもって「1人合宿」をしました。私が人生かけてやりたいことはなんなのか、という問いに対する答えを見つけるためです。「Will(ありたい姿)を軸に生き、はたらく世の中に」。
これが私が得た答え、私の人生のビジョンです。そして「ひとりでも多くのひとのWillをカタチに」していくことためにライフシフトしました。ぶれない軸でこれからの人生の舵を取り、何歳まで生きたとしても「あの人ってあのことのために生きてたよね」と言われるような人生にしたいと思います。

クロストークではライブならではの本音や悩み相談も

続いてこのライブの醍醐味でもあるクロストークタイムです。学生さん、起業された方、大手企業会社員など、20代から60代までの様々な立場の方から活発な質問や相談がありました。
ライフシフト後の収入への不安については「ここだけの話」ということで、具体的な数字を挙げてお答えいただいたり、病気や健康面での実体験やアドバイスも聞かせてくれました。
その一部をご紹介します。

Q. 自分のありたい姿はどうやって見つけられますか?

綿瀬さん
子どもの頃好きだったことを思い出してみると良いと思います。得意なこととは違う、好きなことです。一心不乱に夢中になるものです。誰でも子どもの頃にはそういうものがあったはず。それが本当にやりたいことへのヒントだと思います。私がそうですから。

小安さん
Will labではまさに、ありたい姿=Willをどうしたら人は持てるのか、を研究しています。ものすごくWillが強い社会起業家に会うことで刺激を受けたり、非日常空間の中で自分と向き合ったり。とにかく自分へ問いを投げかけ続けること。そして必ず自分の中にWillがある、と信じることです。

Q. 仕事と家庭の両立はどうされていますか?

綿瀬さん
ライフシフト前と比べると圧倒的に外出が増えましたが、私が家事をしなくなると娘が自分でお弁当を作るようになったり、自然と家事を手伝ってくれます。仕事の面でも、任せられるものは人に任せ、徐々に時間のやりくりが出来るようになってきました。

小安さん
あまり参考にならないかもしれませんが、私の中に仕事と家庭の両立、というテーマがないんです(笑)。家事などもアウトソースできるものは利用したり、テクノロジーにも頼ります。現代は便利なツールがたくさんあるので使いましょう。やらないことを決める、というのは大事です。

Q . 起業後、できないことや気が進まない仕事がきた時はどうしていますか?

綿瀬さん
私は専業主婦で本当になにも知らなかったので、必要なことは学んでいくしかありません。ですから未経験のお仕事でも引き受けています。そこから繋がる仕事があったり、そこで勉強したことが新しいアイデアを生むこともあります。

小安さん
1年目は悩みました。どうしても私のビジョンやWillにあてはまらない依頼もありましたから。でもぐっとこらえてお断りしました。そして私のビジョンをSNSで発信し続けたところ、テーマに合うものだけがくるようになりました。ビジョンをシンプルに伝わりやすくすることが必要ですね。

ライフシフターの熱量をダイレクトに感じられる「LIFE SHIFT LIVE」

今回のライブにご参加いただいた皆さんに、イベントについてのアンケートにご協力いただきました。
お答えいただいた全員の方が、内容にとても満足し、刺激とヒントを得られた、と回答してくれました。お寄せいただいた感想をいくつかご紹介します。

  • ライブならではの生の声を直接お聴きしたことで、自分自身の100年ライフをどう生きるか考える良い刺激になりました。
  • なりたい姿を書き出してみる大切さ、人の呼び寄せ方など、すぐに実行に移せるヒントが満載でした。
  • 自分の強いWill を探そうと真剣に思いました。
  • 質疑応答の時間がたっぷりあり、講演者と気軽に話せる雰囲気が良かったです。

今後も「LIFE SHIFT LIVE」は月1回のペースで開催予定です。次回の詳細が決まり次第、WEBサイト上でお知らせします。
人生100年時代を楽しむ気づきやヒントを、一緒に発見しましょう。