PROFILE

Sawa(サワ)さん《No.22》

・フリーランスで編集、執筆、企画
35歳。大学を卒業後、広告代理店、出版社、事業会社の広報職を経て、PR会社に参画し、都内でPRに関する仕事に携わる。
平日は会社に通い、休日は趣味のサーフィンを楽しむといったライフスタイルを送っていたが、旅のWEBメディアの編集を担当するようになり、一週間の半分は会社へ通い、半分は遠隔で仕事をするという半・ノマドワーカーになる。
その後、婚約を機に都会を離れ、日本に息づく文化や伝統、古代日本列島に暮らしていた人々の精神性を自分の足で取材して、紐解きたいという想いから、現在は、夫と共に、Vanlife(バンライフ)で日本を旅しながら、遠隔で仕事をする。
座右の銘:「何をしたい」「何になりたい」ではなく、「どう在りたいか」
https://yone-vanlife.com

大学を卒業後、広告代理店、出版社、事業会社の広報職を経た後、PR会社に参画し、都内でPRに関する仕事をしていました。
今のライフスタイルの礎となったPR会社では、PR関する業務全般(PRの企画プランニングからディレクション、広報・PR代行、広報コンサルティング等)と、企業・商品・人物のブランディング、その他に、デジタルコンテンツの企画制作やWEBメディアの立ち上げ・編集や運営も担当していました。

自分が好きなこと、したいことに積極的にチャレンジをさせてくれる自由な風土の会社で、幅広くさまざまな仕事に携わらせていただきました。

完全週休二日制からノマドワーカーへ。変化していくライフスタイル

当時のライフスタイルは、平日は会社に通い、土日と祝日が休日という完全週休二日制。休日には趣味であるサーフィンを楽しんでいました。その後、WEBメディア分野の業務に専従することになり、遠隔や在宅で可能な仕事が増えたことから、働き方が変わりました。

その頃、旅のWEBメディアの編集を担当していたのですが、一週間の半分は会社へ通い、半分は遠隔で仕事をする、半・ノマドワーカーでした。

その後、主人との婚約が決まり、都会を離れましたが、会社や周囲の方々の理解や協力もあり、完全なるノマドワークに移行し、引き続き、遠隔で仕事を続けました。
ノマドワーカーという言葉さえも社会にまだ浸透していなかった当時、それを受け入れ、応援してくれる環境で仕事ができたのは、とても恵まれていたことだと思います。

“車のなかで暮らしを営む” Vanlifeを通して出会う縁

都会を離れた後、結婚を機に、ライフスタイルに大きな変化がありました。
現在、私は夫とともにVanlifeをしています。

趣味がサーフィンなので、以前から「サーフトリップを兼ねて旅をしながら仕事ができたらいいなぁ…」という淡い想いを常々抱いていましたが、Vanlifeに至った一番の動機は、探究したい取材テーマに出会ったことです。
日本に息づく文化や伝統、そして古代日本列島に暮らしていた人々の精神性。そういったものを自分の足で取材して日本を巡り、紐解きたいという衝動を、そのまま行動に移したわけです。そして、夫を巻き込んでのVanlifeが始まりました(笑)
今思うと、その衝動は、温故知新から今後の生き方を模索したいという、心の叫びだったのかもしれません。
夫は、Vanlifeに全く反対することなく、賛同してくれました。それもそのはずです。

夫は私と出逢う前、会社員として11年勤務していた会社を辞め、30歳を目前にワーキングホリデーで渡豪しました。彼はそこでVanlifeを経験し、帰国後はVanlifeと定住のうまいバランスを取りながら、フリーランスのフォトグラファーをしていました。
Vanlifeは、端的に説明をすれば、いわば“車中泊”ですが、単に車で寝起きをするという以上の、“車のなかで暮らしを営む”という意味合いが含まれています。私たち夫婦の暮らしの拠点は、バン(車)の中(笑)。車で旅をしながら暮らしています。

仕事内容は、以前とさほど変わっていませんが、Vanlifeで日本を旅しながら、遠隔でも対応できる仕事(WEBメディアの企画・編集、執筆等)が中心です。しかし、案件によっては、短期的に会社に通う必要性や旅先では対応できないものもありますので、Vanlifeと定住のちょうどよいバランスを保ちながら、柔軟に対応できるよう、心掛けています。
最近では、旅先でご縁を頂いた方から、有難くも、仕事(WEBメディア以外の)の相談やオファーをいただくこともあります。これはVanlifeをしなければ、あり得なかったことでしょうし、純粋に、Vanlifeを通して出会いが広がることにいつもワクワクします。

Vanlifeの目的は人生の模索。人生観に変化も。

Vanlifeを通して、まず、今まで考えていた“豊かな暮らし”が根底から覆されました。バンは小さな箱です。しかし、この小さな箱の中でも充分に満たされた暮らしができることを、身をもって知りました。本当に必要な持ち物は実はそんなに多くはなく、多くを持たずとも心豊かに暮らせるという体感を得ました。また、自然に寄り添って旅をするなかで、人生観も変わりました。

自然の中では、人は何をせずとも息をしているだけで許されます。ただ在るだけでいい。達成を重ねることを人生の目的に生きていた私は、“達成”を除いてしまったら、どのように生きたいか、が定まっていなかったことに気づきました。現在、それを少しずつ固めているところです(笑)。

Vanlifeの目的は人生の模索でもあります。今後どのような暮らしを築いていくか、自分はどう在りたいか、そのために何をするのか等、自分自身との会話を重ねていくと同時に、Vanlifeを通して得た経験や知識・見分を、アウトプットする機会を増やしていきたいです。どんな形であれ、その情報を必要とする人に共有していきたいと思っています。
かの有名な映画のセリフになりますが、ライフシフトを考えている人へメッセージを送ります(笑)
Don’t think, just feel.「考えるな、感じろ!」