変化の時代を旅する「心のアクセルとブレーキ」を可視化する
『変身資産アセスメント』を提供します
変化の時代を自分らしく豊かに生きるためのカギを握る「変身資産」を可視化する『変身資産アセスメント』を開発しました。
「変身資産」とは、一人ひとりがこれまでの人生の中で心の中にストックしてきた見えない資産。人生に変化を起こしていく「心のアクセル」10項目、変化を止めてしまう「心のブレーキ」10項目から構成されています。自身がもつ「変身資産」を知ることは、「人生の主人公」として長く変化の激しい100年ライフを旅するための勇気と知恵につながります。
2021年5月より、ライフシフト・ジャパン主催のワークショップ「LIFESHIFT JOURNEY」内での提供を開始。2022年7月からは、『変身資産アセスメント』と1on1のダイアログを組み合わせた『あなたの「変身資産」発見ダイアログ』というサービスもスタートさせました。また企業内研修におけるご活用についてはこちらからお問い合わせください。
■変身資産アセスメントの概要
日頃のものの考え方や行動、これまでの経験などに関する200の質問にWEB上で答えることで、その人ならではの「変身資産」が浮かび上がるアセスメントです。診断結果は、以下の「心のアクセル」10項目、「心のブレーキ」10項目ごとに、20代~60代までの日本人1700人のデータと比較したスコア(偏差値)で示されます。その解釈を示したハンドブックとともに、PDFデータをメールにてお届けします。
○変身資産/心のアクセル10、心のブレーキ10
心のアクセル10
内なる変化を察知する
1.違和感センサー
私たちは、変化の時代の真っただ中にいます。だから、
「今までは気にならなかったことが、どうにも引っかかる」
「これまで楽しいと思っていたことが、いつのまにか楽しいものではなくなっている」
というように心が騒ぐこともきっと増えます。人生時間も長くなるのだからなおさら。
変化に飲み込まれ、忙しさや習慣に身を任せてしまいそうになる中で、
自分の中に湧き上がってくるそんな違和感を大切にできるかが問われます。
「違和感センサー」が発動する時。それが新しいライフシフトの旅の始まりです。
変化や課題への拓かれた眼と心
2.社会へのまなざし
変化の時代は、ニュースやトピックや社会課題にあふれています。
それは、人が変わることができる機会にあふれている、ということでもあります。
あの出来事が気になって仕方がない、あのニュースにワクワクした等々、
変化や課題に対して拓かれた眼と心をもっていれば、心が騒ぐ機会はきっと訪れます。
日々に追われて視野が狭くなったり、豊かな生活に心が奪われたりすることなく、
「社会へのまなざし」を大切にして、社会や他者への関心や共感を抱くことで、
ライフシフトの旅の新たな行き先が見えてくるのです。
過去と決別して新たな道へ
3.旅立つ勇気
同じ環境で心穏やかに暮らす日々がいつまでも続く。そんな時代もありました。
今は、変わることが当たり前の時代。
そして、変わる、とは、過去を捨てることでもあります。
これまでの生活を通して身に着けてきた知識や考え方や習慣を改めたり、
仕事や社会活動で積み上げてきた実績や地位を手放したり。
そんな風に思い切って何かを捨てたり諦めたりする「旅立つ勇気」が必要です。
過去と決別し、これまでと違う道を歩む。それこそがライフシフトの旅なのです。
大きなシフトも最初は小さな行動から
4.スモールステップ
変化が目まぐるしく、先が見通せない現代社会。
そんな中で、人生の主人公であり続けるためには、
目標を明確に定めて、周到に計画を練る、という生き方ではなく、
先が見えなくてもちょっとした何かを始めてみる、という生き方へのシフトが大切です。
一歩踏み出すことで、新たな展望が開けたり、自分の新たな一面が見えてきます。
大きなシフトも、最初は小さな行動から。
「スモールステップ」が、ライフシフトの旅を前に進めるのです。
自分流の学び方を身に着けている
5.学びのひきだし
変化の時代に最も大切なもの、それは学び続けること。
学ぶとは、自分を変えること、自分をアップデートすることそのものだからです。
学び方にはいろいろあります。体系化された知識や技術を身に着けるのはもちろん、
試しに何かやってみることも、誰かの真似をすることも、人の指摘に耳を傾けることも、みんなみんな学び。そして、人にはそれぞれ得意な学び方があるものです。
たくさんの、そして自分にフィットした学びのレパートリーを身に着けていること。
「学びのひきだし」は、ライフシフトの旅を楽しいものにしてくれます。
自分を見つめる内省の習慣
6.自己との対話
寝る前に、今日起きたことを頭に思い浮かべる。折に触れて、一人旅をする。
心を許せる人と定期的に会って、最近の自分についての話をする。
変化の時代には、こうした内省の習慣をもっていることが大切になりす。
日々のインプットやアウトプット、他者からのフィードバックなどによって生まれた
自分の中の気づきや変化を、もう一人の自分になって振り返り、見つめる。
そんなリフレクションの時間が、自分をアップデートしていく起点となります。
「自己との対話」は、ライフシフトの旅の現在地点を教えてくれるのです。
志向や行動のクセをわかっている
7.自分らしさの自覚
これまでとは異なる環境に身を置く。新しいことにチャレンジする。
ライフシフトの旅には、そんなシーンが繰り返し出てきます。
そんな旅を楽しむ上で大切なのは、自分の志向や行動のクセをわかっていること。
どんなことが得意か、苦手か。どんな状況の時に、モチベーションが高まるのか。
困ったときや行き詰った時の、自分流の解決方法はどんなスタイルなのか。
これまでの人生を通して様々な経験をする中で身に着けてきた「自分らしさの自覚」。
それがあれば、変化の中でも人生の主人公であり続けることができるのです。
人やコミュニティとの豊かで多様なつながり
8.マルチリレーション
人生とは出会いの連続です。100年ライフとなればなおさらのこと。
これまでも、そしてこれからも、たくさんの人との出会いがあります。
様々なコミュニティに所属し、いろんな人とのつながりを通して、
心の安全や喜び、成長する機会や人生の展望を得ていきます。
そのつながりが豊かで、そしてバリエーションに富んでいること。
たくさんの旅の仲間がいることが、あなたの未来を明るく照らします。
「マルチリレーション」は、ライフシフトの旅のインフラです。
『人生100年時代』にワクワクする
9.未来への期待
『人生100年時代』とは、可能性が広がる時代です。
変化の時代は、チャンスの時代でもあります。そんな時代だからこそ。
今何歳であろうとも、そして何歳になろうとも、
何かをするには十分な時間がある、と思えること。
これからも、新しいことに取り組みたいし、きっとできると考えていること。
そんな「未来への期待」を持っていることが大切になります。
ライフシフトの旅は、ワクワクする機会にあふれた旅なのです。
未来の自分を信じている
10.自己への信頼
未来には何が起きるかわかりません。
過去にない、とんでもないことが起きるかもしれません。
今までの知識や経験では、何ともならないようなこともきっとあるでしょう。
それでも。どんなことが起きても、なんとかなる、と、未来の自分を信じていること。
これまでにも、様々な変化に対応し、自分なりに対処してきた、だから、
どんなことが起きても、何とかできると、自身の未来を楽観的にとらえていること。
「自己への信頼」は、あなたのライフシフトの旅の追い風となってくれるでしょう。
心のブレーキ10
未来に蓋をしてしまう
1.年齢バイアス
『人生100年時代』とは、多くの人が長く元気で活躍できる時代です。
健康寿命もどんどんと長くなることが予測されています。
対人能力のように高齢になっても高まり続ける能力もあります。それなのに。
「定年になったらリタイアして、老後は余生をゆっくり楽しみたい」とか、
「この年になってから新しいことなんて、土台無理」と、
昔ながらの考え方や常識に縛られて、未来に蓋をしてしまう。
「年齢バイアス」は、ライフシフトの旅の可能性を奪ってしまうのです。
失いたくない 手放したくない
2.ノットリリース
変化の時代とは、変化に対応して新たなチャレンジを重ねていく時代です。
何か新しいものを得る代わりに何かを思い切って手放すことが求められます。
しかし、素晴らしい成功体験を持っていると、その成功体験に縛られてしまったり、
高い地位や名誉を得ていると、その地位や名誉を捨てるのはプライドが許さなかったり。
これまで持っていたものを失うこと、手放すことをためらってしまい、
今ある状況から新しい場所へと身を移すチャンスを逃してしまう。
「ノットリリース」は、ライフシフトの旅を停滞させてしまうのです。
うまくいかなかったらどうしよう
3.失敗する恐怖
失敗するのは嫌なものです。うまくいかなくて、笑われた経験を持つ人もいるでしょう。
「失敗はしてはいけない」と言い聞かされて育った人もいるはずです。
エジソンが残した「失敗は成功の母」という言葉が嫌いな人もいるかもしれません。
しかし、だからといって失敗するのを恐れて、気になることに手を出さなかったり、
ミスを恐れて無難な選択をしたりしていては、新たな気づきや学びが得られません。
「失敗する恐怖」とうまく折り合いをつける術を身につけないと、
ライフシフトの旅を前に進め、新たな景色と出会うことができなくなってしまいます。
ぶつかりを恐れて口を閉ざしてしまう
4.対立からの逃避
何かを成し遂げようとすれば、人の理解や協力は欠かせません。
でも、そのプロセスには高いハードルがつきもの。だから、実現したかったことを、
痛烈に批判されて諦めたり。コンフリクトが起きそうで意見を引っ込めてしまったり。
そんな風にぶつかりを恐れて口を閉ざしてしまうことが誰にでもあるもの。
でも、そんな局面にいつもひるんでしまって、自身の想いにふたをし続けていると、
いつまでたっても、何も実現できないままになってしまいます。
「対立からの逃避」は、ライフシフトの旅を後戻りさせてしまうのです。
誰かのために 組織のために
5.過度な自己犠牲
誰かのためになりたい。期待に応えたい。組織やチームに貢献したい。
とても大切で素敵な考え方です。高い成果を生む大きな原動力にもなります。
でも、そのために自分の気持ちや時間を犠牲にしすぎてしまうのは考えもの。
託された役割に過度に責任を感じて、それがプレッシャーになっていたり、
全体で決めたことだからと、自分の意に染まないことをする羽目になったり、
ほかの人の迷惑をかけたくないからと、自分で抱え込んでしまったり。
「過度な自己犠牲」は、人生の主人公の座を誰かに譲ってしまうのです。
わきまえすぎ 空気を読みすぎ
6.集団への同調
日本には、配慮する、わきまえるのが美徳である、という考え方が強く残っています。
空気が読めない人は、KYと陰で揶揄されたりもします。
確かにルールやマナーを守るのは大事。社会や集団の調和も大切です。
でも、わきまえすぎたり、空気を読みすぎたりしてしまう、
そんな「集団への同調」は、変化のチャンスや兆しをどこかに追いやってしまいます。
言いたいことややりたいことを規制したり、周りの顔色を伺ってばかりいては、
自分を見失い、ライフシフトの旅は迷走してしまいます。
こだわりや緻密さの行き過ぎ
7.完璧への執着
仕事でも遊びでも、やるからにはこだわりをもって納得がいくまで極めたい。
そんな人生哲学は、往々にしてすばらしい生き方や結果を生み出します。
でも、変化の激しい時代には逆効果になることも。完璧を目指しているうちに、
世の中の流れが変わってしまったり、いつまでだっても次のステップに進めなかったり、
時には新たな道に進むのが怖いから言い訳にしていたり。
こだわりや緻密さの行き過ぎは、視野を狭くすることにつながります。
「完璧への執着」は、100年ライフの可能性を閉ざしてしまうことにもなるのです。
褒められるためには何だってする
8.承認欲求の目的化
誰かに認められたい。高い評価を得たい。有名になりたい。
承認欲求は、人生を豊かにしてくれる起爆剤になるものです。
でも、承認は、成し遂げたことについてくるもの。まずは何を成し遂げるか、です。
ところが、承認される気持ちよさのあまり、承認してもらうことが目的になってしまう。
褒めてもらうためには手段を選ばなかったり、肩書を得ることが目的になったり、
周りと比較して自分がどの程度の位置づけなのかをしきりに気にしたり。
「承認欲求の目的化」は、100年ライフの羅針盤を狂わせてしまいます。
前例は? 正解は?
9.マニュアル依存
『人生100年時代』の人生に正解はありません。みんなと同じように就職して、
みんなと同じように定年退職する、という生き方ではなく、
一人ひとりが、自身のロールモデルとなってその人独自の人生を作っていきます。
でも、それはとても難しいこと。ついつい、前例のない取り組みに腰が引けたり、
正解探しをしたり、周りの人がどうしているのかが気になったり。
頼るものを探して自分らしさを見失ったり、身動きが取れなくなってしまう。
「マニュアル依存」は、ライフシフトの旅の歩みを空回りさせてしまうのです。
決定は人任せ 結果は誰かのせい
10.人生の委任
100年ライフは選択の連続です。どの学校に進学するか。どこに就職するか。
どんな仕事に就いて、どんな案件を担当するか。どんなやり方で仕事を進めるか。
どんなコミュニティに参加して、そこでどんな役割を担うか。などなど。
何を選択するかはもちろん大切ですが、自分で選択したかどうかが大切です。
人生に起きるすべての出来事を、自分の意志で選んで決めることはとても難しいこと。
でも、決定をすべて誰かに委ねる、出来事の結果を誰かのせいにする、
そんな「人生の委任」が過ぎると、ライフシフトの旅はコースアウトしてしまいます。
○アセスメントの結果レポート
■変身資産アセスメント開発プロセス
私たちライフシフト・ジャパンは、一人でも多くの人が「人生100年時代」をワクワク、楽しく生きていける日本発の「ライフシフト社会」の実現をミッションとして掲げて、2017年10月に設立しました。まず『ライフシフト』を「人生の主人公として100年ライフを楽しむこと」と定義し、ロールモデルとしてのライフシフター(ライフシフト実践者)の発掘から活動をはじめました。そして100人以上のライフシフターをインタビューする中で共通する法則を見出しました。それが「ライフシフトの法則」で、その第4法則が「変身資産を活かす」です。
「変身資産」とは、書籍『ライフシフト』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット/東洋経済新報社)の中で「変化成長し続けるための意思・能力」として紹介された抽象的な概念です。そして確かに多くのライフシフターが、「変身資産」と呼べる共通するものの考え方や行動特性を活かして、ライフシフトを前に進めていたのです。一方で、日本社会の雇用慣習や文化などを背景とした変化を拒む「マイナスの変身資産」の存在も発見できました。
そこで私たちは人生の変化を前に進める変身資産を「心のアクセル」、変化を拒むマイナスの変身資産を「心のブレーキ」 と名付けて体系化し、自身の変身資産を知ることができるアセスメントを開発することとしました。自身の「心のアクセル」と「心のブレーキ」を知ることによって、それを上手に活かし、またコントロールしながら、ライフシフトを実現することができると考えたからです。
変身資産の概念構築にあたっては、多くの専門家の方々にご協力いただき、1年にわたるディスカッションを行ってきました。また20代~60代の日本人1700人への調査を通じて構成概念の妥当性、信頼性の向上に努めました。スコア算出にはIRT(項目反応理論)を活用し、精度を高めています。調査データの分析からは、「これからの人生を自分らしく生きていくことができる」と考えている人ほど、アクセルスコアが高く、ブレーキスコアが低いことが確認されています。
〇変身資産アセスメント開発プロジェクトメンバー(敬称略)
企画開発:ライフシフト・ジャパン株式会社
プロジェクトリーダー:豊田義博(ライフシフト・ジャパン株式会社取締役CRO/ライフシフト研究所所長)
開発協力:沖嘉訓
開発支援: 野田稔(明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科教授、株式会社リクルートワークス研究所 特任研究顧問)/田中研之輔(法政大学キャリアデザイン学部教授、一般社団法人プロティアン・キャリア協会 代表理事)/北島久嗣(株式会社エクサウィザーズ 元ソニー株式会社)/岡崎航一(株式会社みずほフィナンシャルグループグローバル人事業務部参事役)/谷本美穂(グーグル合同会社人事部長)/藤田真也(特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会 会長 特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会 理事長)/馬場洋介(帝京平成大学大学院臨床心理学研究科教授、公認心理師、臨床心理士、キャリアコンサルタント)/遠藤和(株式会社キャリアアンドブリッジ取締役、キャリアコンサルタント)
開発起点:「カイシャの未来研究会2025」有沢正人(カゴメ株式会社常務執行役員CHO最高人事責任者)/島田由香(ユニリーバ・ジャパン株式会社取締役人事総務本部長)/曽山哲人(株式会社サイバーエージェント取締役人事統括)/田中研之輔(同上)/中根弓佳(サイボウズ株式会社執行役員事業支援本部長)/野田稔氏(同上)/藤井薫(株式会社リクルートHR統括編集長)/宮城治男氏(ETIC.代表理事)/豊田義博(同上)/(主査)大野誠一(ライフシフト・ジャパン株式会社代表取締役CEO)
参考文献:『LEFE SHIFT(ライフ・シフト)』リンダ グラットン、アンドリュー スコット、東洋経済新報社/『実践!50歳からのライフシフト術~葛藤、挫折、不安を乗り越えた22人』大野誠一、豊田義博、河野純子+ライフシフト・ジャパン著、NHK出版/「マルチサイクル・デザインの時代ー100年ライフのキャリアを考えるー」リクルートワークス研究所/「マルチリレーション社会ー多様なつながりを尊重し、関係性の質を重視する社会ー」リクルートワークス研究所/「『行動』から考える新時代の若者キャリア論」リクルートワークス研究所