ライフシフトの4つの法則

私たちは、これまでの価値観にとらわれず、人生の主人公として『100年ライフ』を楽しんでいる多くのライフシフターと出会ってきました。ひとり一人のライフシフト・ストーリーは実に多彩ですが、そのプロセスや考え方、行動には、多くの共通点があることを発見しました。それをまとめたのが、「ライフシフトの法則」です。

第一法則 5つのステージを通る
第二法則 旅の仲間と交わる
第三法則 自分の価値軸に気づく
第四法則 変身資産を活かす

私たちは、この4つの法則をベースに、みなさんのライフシフトをサポートするワークショップやイベント、アセスメントなど、様々な機会やサービスの開発をしていきます。

 

ライフ・シフト第一法則 5つのステージを通る

ライフシフト・ストーリーには、5つのステージが登場します。このままでいいのか、何かおかしい、と「心が騒ぐ」ステージ。目的地は定かではないけど、何かをやってみようと「旅に出る」ステージ。何かを手掛け、人と出会う中で、どこを目指せばいいのかに気づく「自分と出会う」ステージ。目的地にたどり着くために、インプットや試行錯誤を重ねる「学びつくす」ステージ。そして、過去を活かし、かつ、過去を捨てて新たなことを軌道に乗せる「主人公になる」ステージ。この5つのステージを経て、人はライフシフトを果たすのです。

 

ライフシフト第二法則 旅の仲間と交わる

ライフシフト・ストーリーには、さまざまな旅の仲間が登場します。主人公に、目指すべき目的地に気づかせてくれる「使者」。目的地を目指して一緒に旅をしていく「ともだち」。前に進むために力を貸してくれる「支援者」。ものの考え方やあるべき姿を説いてくれる「師」。未来の姿やシーンを解き明かしてくれる「預言者」。目的地にたどり着くヒントやアイデアをもたらしてくれる「寄贈者」。前に進もうとするときに、その理由や本気度を問う「門番」。こうした「旅の仲間」がいて初めて、人は、人生の主人公になるのです。

 

ライフシフト第三法則 自分の価値軸に気づく

ライフシフト・ストーリーの核心は、自分の価値軸に気づくこと。そして価値軸は人それぞれです。誰かのために役に立ちたい、何かに関わりたい、という「社会価値」。自分の志向や価値観、能力などを活かしたい、という「個性価値」。生きていくうえで最も大切にしたいことを起点に働くことを見つめなおしたい、という「生活価値」。三つの視点が絡み合い、その人だけの価値軸が浮かび上がってきます。気づきの鍵は、子供のころから今日に至るまでの経験の中に潜んでいます。自己との対話を通して、人は人生の主人公になるのです。

社会価値

社会に貢献     
社会の役に立ちたい、という貢献意識

誰かのために    
誰かを助けたい、生き生きとさせたい、という利他の意識

社会を変えたい   
社会課題に関する憤りや当事者意識

好きを仕事に    
特定テーマへの興味や関心

地域のために    
特定の場所、地域への興味・関心や貢献意識

何かを生み出す   
社会に新たな価値を提供したいという意識

個性価値

自分らしく     
自身が大切にしている価値観とフィットしたことに携わりたいという志向

夢中になれる    
自身の心の中にある動機・欲求とフィットしたことに携わりたいという志向

経験と能力を活かす 
これまでの経験や培った能力を発揮したいという志向

自由自在に     
自律的に、裁量をもってことを進めたいという志向

責任を果たす    
積極的に役割・責任を果たしたいという志向

仲間とともに    
人々との協働や共棲を大切にしたいという志向

生活価値

家族とともに    
パートナーや子どもとの時間を大切にしたいという考え方

仕事も生活も    
働く以外のライフテーマと仕事との両立を果たしたいという考え方

好きな場所で    
自身にとって快適な地域・空間で生活したいという考え方

自分の時間     
自分ひとりの時間を大切にしたいという考え方

変わり続ける    
生活環境をコンスタントに変えていきたいという考え方

親に寄り添う    
父母との時間を大切にしたいという考え方

 

ライフシフト第四法則 変身資産を活かす

ライフシフト・ストーリーを前に進めていくためのカギは変身資産。以下の10の変身資産を使って、それぞれのステージを呼び寄せ、次のステージへとコマを進める中で変身資産をさらに高めていくのです。

Just Do It

とにかくやってみること

変化が激しく、将来の展望がなかなか見えない現代社会。そんな中で、人生の主人公であり続けるためには、目標を定めて、計画を周到に練るような生き方ではなく、まず、何かをやってみる、という考え方、自分から小さな変化=シフトを起こすような生き方が大切です。まず何かをやってみる。新たなことを始める。そうすることで、これまでは見えていなかったことが見えてきたり、自分の思わぬ側面に気づいたりします。とにかくやってみること。一歩を踏み出すこと。それが、ライフシフトの旅の始まりです。

Learnability

どんなことからも学んでいること

何かを始めると、必ずわからないことに行き当たります。前に進むためには、学ぶことが欠かせません。学びといっても、大学に通ったり、資格を取るようなことばかりではありません。本を読むこと、ググること、詳しい人の話を聞くことも学びです。そして、仕事の中でも、家庭においても、友人との会話の中からも、いつ、どんなきっかけからも学ぶことはできます。知りたいという気持ちさえあればいいのです。どんなことからも学んでいること。学びは、ライフシフトのインフラです。

Unlearnability

学んだことを捨てられる勇気を持っていること

変化するときには、ものの考え方ややりかたを改めることが必要です。これまで学び、身につけてきた知識やスタイルにこだわっていては、変化に適応できなくなってしまいます。過去に培ってきたものをリセットすることが求められます。それは簡単なことではありません。高い成果を上げてきた人であればなおさらのことです。しかし、そのためらいや抵抗は、自身の新たな可能性が開花する機会を奪ってしまいます。これまでの自分の何かを捨てる勇気を持つこと。アンラーニングはライフシフトの必要条件です。

Something Different

違和感を大切にしていること

なんとなく居心地が悪い。自分が自分ではないような感じがする。今の状況に、そんな想いを持っている人は少なくありません。しかし、多くの人は、その違和感をなかったようにしたり、忘れようとしたりします。自分の人生の主人公としては、実にもったいないことです。そうした違和感を放置しないようにしましょう。なぜそう感じるのか、どうすればその違和感はなくなるのか、自分と向き合いましょう。それが、自分の価値軸に気づくきっかけになるはずです。違和感を大切にすること。それがライフシフトの幕開けです。

Uniqueness

みんなと同じじゃなくても平気なこと

人と違うことをしたら怒られた……そんな経験を持っている人は少なくありません。学校では、みんなと同じようにすることが大切だと教えられたかもしれません。しかし、みんなが同じような生き方をして幸せになる時代は過ぎました。ライフシフトのあり方は人それぞれ。誰ひとりとして同じシフトはありません。前例のないチャレンジです。だから、人と同じにはなりません。みんなと同じじゃなくても平気なこと、自分ならではのユニークネスを追求できることは、ライフシフトのエンジンです。

Multi Community

3つ以上のコミュニティに所属していること

自らの力だけで人生を設計し、シフトしていく。そんなセルフプロデュース能力の高い人はほんのわずかしかいません。多くの人は、ある出来事や人との出会いから新たな価値軸を見つけ、背中を押されるようにシフトを始めます。そして、そのきっかけは、仕事に関連したものに限りません。勉強会仲間や遊び仲間との対話を通してだったり、複業や地域での活動が起点となったりするのです。家庭、仕事場以外の第三、第四のコミュニティが、ライフシフトの機会をもたらすパイプラインとなるのです。

Seamless

有意義に公私混同していること

社外の勉強会や本で学んだことを仕事で活かすのは、誰しもがやっている当たり前のことです。では、遊びや社会活動で学んだり、気づいたことを仕事に活かしたり、仕事で得た知識や技術を家庭や社会活動に活かす、というのはどうでしょう。100年ライフでは、働くことと学ぶこと、遊ぶこと、社会で活動することの境界線がどんどんとなくなっていきます。生活に起きるあらゆることの相互作用によって、人は新たな自分を発見し、個性を紡ぎあげていきます。有意義に公私混同していること。それが、ライフシフトの起爆剤です。

Self Assessment

自分についてよく知っていること

人生のオーナーシップを持つには、自分を知っていることが大切です。どのような志向や価値観や能力を持っているのか。得意なこと、苦手なことは何か。これまでどんなコミュニティに所属し、そこで何を学び、どう変わったか。どんな人たちとのつながりを持っていて、その人たちからどのような影響を受け、これからどんなかかわりを持てるのか。そして、そうした人たちから、どのような人物だと思われているのか。自分についてよく知っていることが、ライフシフトのエネルギーになるのです。

Time Management

自身の人生時間を自分でマネジメントしていること

人生のオーナーシップを持つうえでは、時間との付き合い方が重要になります。他者の命じるままにではなく、自らが時間の番人になることが大切です。何時から何時まで働くか。一週間の時間を、仕事と睡眠以外に何に充てるか。家族との時間をどれぐらい確保するか。この一年間に、どんなことにチャレンジしていくか……。100年ライフというとても長い時間、しかし有限であり二度と戻ることのない時間。人生時間をいかにセルフマネジメントできるかが、ライフシフトを実現する生命線です。

Fun To Shift

人生に起きる変化を楽しんでいること

人生は、予期せぬことの連続です。思わぬ出来事や転機が次々と訪れます。人生100年時代ともなれば、その度合いはますます高くなっていきます。多くの人は、そうした変化を避けようとします。いまの自分が失われることを恐れます。しかし、これまでの自分とは、その人の可能性の一部にすぎません。何歳になろうとも、人は新たな自分を発見することができるのです。変化を新たな自分を発見するチャンスと捉え、積極的にかかわる好奇心を持つ。そして、変化を楽しむ。それがライフシフトの基本姿勢です。