ライフシフト・ジャパンは、5月1日（金）20:00～、LIFE SHIFT LIVE番外編／渡辺幸裕さんに学ぶ『キャリアの棚卸し』オンラインセミナーを開催しました。渡辺さんは4月17日（金）に開催した第8回LIFE SHIFT LIVE『45歳からのひとり起業術』のゲスト。LIVEの際に「起業時にキャリアの棚卸しを実施したおかげで、自分の強みや弱みがわかった」というお話があり、多くの参加者から「ぜひその棚卸しのやり方を聞きたい！」とのリクエストをいただいて実現した特別企画です。第8回LIVE参加者限定の少人数セミナーでしたが、大変好評でしたので以下その概要をレポートします。
１．レクチャータイム（20:00～21:45）
まずは渡辺さんが実際に作成した「棚卸し表」のフォーマットを大公開！それには、子どものころから1年刻みで、その年に出会った人や言葉、出来事、自慢、反省などが細かく記載されていました。そして過去だけでなく、未来の記述も。「棚卸しは将来のことを考えるためにつくる」という言葉に、参加者の多くが頷いていました。以下が、渡辺式「キャリアの棚卸し10のポイント」です。
＜渡辺式キャリアの棚卸し１０のポイント＞
１ 未来に活かすマインド
２ かけがえは無いが、過度に美化しない
３ 偏屈にならず、謙虚に反省
４ 自信を持って評価、Try again 志向
５ 自分の強みと弱みを知る
６ 将来を予想し、対応を決める
７ 決めたらやる （努力＆助力）
８ 変えられない過去と変えられる未来
９ 「不易流行」を意識
10 他人に見せ、自らにプレッシャー
2．Q&Aタイム（20:50～21:30）
5分の休憩をはさんで、Q&Aタイムへ。寄せられた質問と渡辺さんの回答の一部を紹介します。
Q. 渡辺さんは何年先を見据えて活動しているのでしょうか。また未来を計画するコツはありますか？
A.「100年年表」を作って、ドローンで自分の人生を俯瞰するように、今このあたりだなあと人生を見渡しています。そして10年先の自分をイメージして、そのために直近の3年半に何をして、次の3年半には何をして、と計画を立てています。もちろん、先のことは誰にもわからないし、計画に縛られすぎるのも面白くない。だから変わってもよい。それぐらいのゆとりをもちながら考えると楽しいですよ。
Q.渡辺さんの「活動の5分野」（①コンサルティング・コーディネイト②会員制の交流会「ギリークラブ」③日本の案内人④食の案内人⑤料理ボランティア）というのは、起業当時から決めていたんでしょうか？
A. 最初は①と②だけでした。①はこれまでの自分の経験を活かし収入を得るための事業、②は自前の企画で、自分が興味のあることを自由にやる事業です。②の収益はトントンですが、自分が成長でき、多くの人と出会い、それが①の事業にも活き、やがて③④⑤の事業にもつながっていきました。
Q.活動の哲学に「嫌なことなしない」とありますが、これも起業当時からの哲学ですか？
A.いえいえ、起業当時は「嫌なこと」もしましたよ。子どもの教育費もかかる年代でしたし、顧問税理士から「きた仕事を断るのはやめよう」とのアドバイスもありました。5年、10年続けていくうちにだんだんと余裕が出てきて、積み重ねの中で自信も生まれ、「自由業は自由なんだ！」と言えるようになったのです。
Q．45歳で起業を考えたときに、初めて「棚卸し」をしたとのことですが、記憶だけでここまで細かい「棚卸し表」を作るのは難しいと感じました。昔からプロジェクトの資料などをしっかりと保存していらしたのでしょうか。
A．資料というよりも、思い出ですね。印象深い出来事や仕事だから覚えている。いやいややらされてた仕事だったら覚えていないんじゃないでしょうかね。もちろん、パソコンに覚えさせておくのも手です。
3.懇親会タイム(21:40～22:30)
Q&Aタイムのあとは、恒例の懇親会タイムです。少人数の会のため、全員で渡辺さんを囲んで、「時間のできた今だからこそできること」、「アフターコロナを見据えた仕事の考え方」など、幅広い話題で盛り上がりました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。以下、アンケートに寄せられたコメントです。
＜アンケートコメント＞
・渡辺さんのお話を伺い、改めて棚卸し（や強み発掘）は目的ではなく手段であること、重要なのは自分で決めて行動することなんだ！との思いを強くしました。貴重なお話、そして資料の共有もありがとうございました。こんなに濃密な学びが2，200円で得られるなんて…大満足です。
・仕事人生の節目で自らを振り返るのは有意義だということを再認識できました。
・渡辺様より、直接お話をうかがうことで、経験から得られた貴重な人生哲学をうかがうことができました。
【次回予告】
次回のLIFE SHIFT LIVEは、5月15日（金）開催「子育て世代の地方移住～リモートワーク、起業、事業承継で広がる可能性」です。ゲストは、38歳のときに家族5人で千葉県から長野県に移住した藻谷ゆかりさん（56歳）。地方移住を可能にした起業術、地方での子育て環境のリアル、そしてゼロからの起業ではなく「地方企業の事業承継」という選択に興味のある方、ぜひオンラインでお会いしましょう。ご自身のライフシフトの方向性に気づく「価値軸カード」を使ったプチワークショップも体験できます。詳細・お申込みはこちらから。