PROFILE

綿瀬 麻意子(わたせ まいこ)さん《No.27》

・Itohen.M(イトヘンエム)代表
・福岡県在住、45歳。転勤族の夫と14歳になる娘との3人家族。
元々は専業主婦。出産後、夫の転勤で関東に。慣れない環境と母親のくも膜下出血が重なり、産後鬱に。「娘が成長してしまったら、何の目標を持てばいいのか」と悩み考え、「私が私でいるために何かしよう。」とライフシフトを決断。
2013年にチャレンジショップ内の雑貨でハンドメイドのアクセサリー制作・販売をスタート。2015年には小倉織の織師との出会いにより、小倉織をつかったアクセサリー制作・販売スタートし、チャレンジショップや委託販売などの経験を生かして、北九州にて創業。
福岡の伝統織物「小倉織」をつかったアクセサリー制作・販売を【縞コロン】というブランドで展開し、イベント出店や行政の記念品などを制作している。
作品は、福岡デザインアワードで入賞したり、NHK BS「イッピン」にて紹介されている。
今後は、「Itohenメモリアル」として 故人の着ていた服をアクセサリーにする事業をスタート予定。地元の冠婚葬祭事業社と組んで進めていく。
・影響を受けた本:ユダヤ人大富豪の教え(本田健)
https://www.itohen.shop/

ライフシフト前は専業主婦でした。
娘を産んでまもなく、夫の転勤で関東に。慣れない環境と母がくも膜下出血で倒れたことが重なり、産後鬱になりました。苦しい日々の中、娘のアルバムづくりとアクセサリーを作ることが唯一の自分自身への癒しの時間で、その時間に本当に救われました。
鬱は回復してきましたが、ママになった途端、「〇〇ちゃんのママ」と呼ばれることが増えました。このまま娘が成長したら私は何の目標をもって生きていけばよいのだろう…。という焦りのような感情が。「私が私でいるために何かしよう」それがライフシフトを考えたきっかけとなりました。

様々な分野の方と知り合うことによって広くなった視野。自分らしくウキウキした日々を送る

娘が幼稚園の途中まで関東に住んでおり、その時の交友関係はママ友でした。娘が幼稚園に行っている間にランチをしたりおうちを行ったり来たりしてお茶したり。会話は子供や夫のことがメインでした。
ライフシフト後は、人と会うことが増えました。相手の方は何かをご自身でされている事業主が多く、また行政との関わりや、メディアとの繋がりも増えました。私自身の視野は、様々な分野の方と知り合うことによって本当に広くなったと思います。また友達も起業家女性が増えました。
時間的にはスケジュール管理が大変ですが 毎日とても充実しています。これまでで一番自分らしくウキウキした日々をおくっています。

少しずつライフシフトしていったので、家族には自然と理解してもらったような気がします。最近では私が忙しそうにしていると娘のほうから自分のお弁当を作ったり、家事をすすんでしてくれたりするようになりました。
いつも仕事の内容を家族に話すようにしており、そうすることで何かあったときにお互いに協力できる体制を築けていけると思っています。

自分の直感力を信じるように。精神的にも強くなった。

もともと体が強くないので、健康管理には特に気をつかうようになりました。自営業は体が資本。誰も自分の代わりにはなれません。半年に一回は休養のために断食に行ったり、一年に一回は人間ドックにはいります。
精神的には 周りから強くなったね。とよく言われます。以前は少しのことで気持ちがダウンすることがあったのですが、今は少々のことでは気持ちがUP DOWNしなくなりました。
また自分の直感力を信じるようになりました。社長なので決断をしないといけないことが多く、そういうときに自分を信じているとよい決断ができます。
生活スタイルは 専業主婦の頃からは想像できないくらい忙しくなりました。その分、一日の時間配分には気をつかいます。家事はなるべく効率的にできるようにとまとめて洗濯したり、作り置きのおかずを準備したり。仕事が不規則なので家族の協力は不可欠ですね。

好きなことを仕事にして、自分らしくいられる今の自分が一番好き。

幸せな起業家になりたいです。人を幸せにするには、まず自分が幸せでないといけないと思っているから。
好きなことをして起業し、そしてそれでお金を得て、私に関わってくれているみなさんも幸せになる。そういう形をつくっていきたいです。
専業主婦だったころの私は、どこか自分のことが好きになれず、自信ももてませんでした。
好きなことを仕事にして、自分らしくいられる今、自信をもって今の自分が一番好きだといえます。

ライフシフトすることによって 私は自分が本当にしたいことに気づけて自分に自信がもてました。挫折や困難なことが起きているとしたら、それはもしかしたらライフシフトのチャンスかもしれません。
勇気をもって一歩をふみだせることを祈っています。