PROFILE

大杉潤さん(No.34)

・合同会社ノマド&ブランディング チーフコンサルタント
・株式会社HRインスティテュート アライアンスパートナー
・株式会社インテリックス 顧問
・ヒューマンリソシア株式会社 マスターズマネジャー
・株式会社カインドウェア 顧問
・ユナイテッド経営サポートセンター株式会社 顧問
・株式会社ペライチ 埼玉県認定サポーター
・宅地建物取引士東京生まれ。埼玉県在住。60歳。妻と娘(大学生)の3人暮らし。長男は社会人5年目で家を出て一人暮らし。
早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本興業銀行(現・みずほ銀行)へ入行し、22年間勤務した後、新銀行東京(東京都が出資・設立)の創業メンバーに。人材関連会社およびメーカーにて人事責任者を歴任した後、2015年に独立起業して、現在はフリーのコンサルタント、研修講師、ビジネス書作家として活動。社会人1年目より年間300冊の多読を36年間継続し、累計10,000冊を超えるビジネス書を読破。2013年9月より、毎日1冊ビジネス書の書評をブログに書いて公開している(ブログに1600超の書評記事を掲載)。
8年半前より毎日、ハワイ情報をツイートしているツイッターはフォロワー30万人。著書に、『入社3年目までの仕事の悩みに、ビジネス書10000冊から答えを見つけました』(キノブックス・2017年)および『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書、2018年)がある。

座右の銘:継続は、力なり / 習慣は第二の天性なり(イギリスのことわざ)

WEBサイト http://jun-ohsugi.com/
著書サイト  https://peraichi.com/landing_pages/view/x3kx1

大学時代は新聞記者志望でしたが、面接の練習に行った大手銀行の内定を得てそのまま入社。銀行員時代は、経営者と接する仕事が多く、日々勉強できる環境で充実していました。毎日、ビジネス書を読んで学ぶことが一番の楽しみでした。
しかしバブル崩壊後は、不良債権処理の後ろ向きの仕事に忙殺されることに。経営危機に陥った大手銀行3行の統合により誕生した銀行は、全く違うカルチャーでした。

もっと前向きな仕事をしたいと感じて転職を決意。東京都が新しい銀行を設立するプロジェクトに、法人営業の責任者として参画、創業メンバーになりました。1年間という短期間の準備で、金融庁の認可を得て開業を成し遂げ、達成感はありましたが、不良債権の増大で経営危機となり、4年間勤務した後に再度転職し、人材関連会社、メーカーにて人事・採用・研修の責任者を歴任、人材開発のプロとしてのスキルを磨きました。その後、2015年にフリーのコンサルタント、研修講師として独立起業しました。

セドナのエネルギーに触れ、「自分が主役の人生」にと心に誓って起業

新銀行東京に勤務していた2007年9月、プライベートの休暇で米国アリゾナ州セドナを訪れました。そのとき、自然の雄大さと地球の磁気エネルギーを感じて、早く人生を変えて「自分が主役の人生」にシフトしたい、と心に誓ったのです。それが独立のきっかけと言っても過言ではありません。
セドナはネイティブ・アメリカンの聖地で、「人生が加速する場所」と言われていますが、私自身もその通りになりました。

学生時代の夢を起業で実現。ビジネス書2冊を執筆・出版

転職ではなく起業を選んだのは、定年のない「雇われない働き方」に移行し、好きな仕事で「生涯現役」を目指すためです。
起業により、新聞記者を目指していた学生時代頃の思いを「執筆業」という形で実現し、ライフシフトを果たしました。読むことが大好きなビジネス書を2冊、自ら執筆して、目標としてきた商業出版を果たすこともできました。

家族は、単身赴任先から東京へ戻ることは希望していたものの、収入が不安定になる起業には反対でした。
そのため収入が途切れることのないよう、銀行員時代の人脈などを活用して、すぐに結果が出やすいコンサルティング業をメインにスタートしました。
徐々に、本来やりたい執筆業にウエイトを移すため、研修講師の仕事を増やして執筆の時間を確保。2冊のビジネス書出版という結果を出すことにより、少しずつ家族も理解してくれるようになりました。

生涯現役を目指す「トリプル・キャリア」という人生設計を多くの人に伝えたい

人生100年時代の「新しい働き方」として、働く期間を3つに分ける「トリプル・キャリア」という人生設計図を、書籍、書店でのトークショーイベント、ブログ、SNS(フェイスブック、ツイッター、インスタグラム)などの、各種メディアで発信しています。
私自身、会社員というファーストキャリアを57歳で卒業し、現在は定年のない「雇われない働き方」であるセカンドキャリアにシフトしました。

2冊目の著書『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)では、それに続くサードキャリアを提唱しており、それは75歳プラスマイナス5歳(70歳から80歳の間)という時期に、働く時間・場所・仲間を思い切って絞り込み、体力面・健康面で無理のない「理想の働き方」にシフトすることを意味しています。

私もサードキャリアとして、「70歳からハワイに拠点を移して 執筆業一本で食べていく」という大きな目標を持っています。

現在、ビジネス書を読むこと、ブログを書くこと、ビジネス書を執筆することを「コア事業」として、仕事の中心に置いています。

また、本によって育ててもらったキャリアなので、「まちの本屋」再生プロジェクトとして、神保町にあるこどもの本専門店「ブックハウスカフェ」で毎月、「新しい働き方」をテーマにトークショーイベントを開催しており、本屋さんを応援しています。
また、「ブックハウスカフェ」では出版記念パーティーもプロデュースしており、本に囲まれたアットホームな雰囲気での手作りのパーティーは、著者にも参加者にも会場の本屋さんにも大好評となっています。

また、人材開発のプロとして、ビジネススキルの指導や、人生100年時代の「トリプル・キャリア」研修を行い、生涯現役を目指す人生設計を伝える仕事に情熱を燃やしています。

70歳からのサードキャリアでは、ハワイでのビジネス書執筆を目標に

今後の目標は、理想のサードキャリアに向けて、執筆業だけで100歳まで食べていけるように、書籍の出版実績を積み上げ、ファンの読者を増やしていくこと。58歳で著者デビューとなりましたが、ここから100歳まで執筆を続け、合計100冊出版・累計1000万部発行が目標です。

さらに、その次の目標として、世界で3000万部を超えるベストセラーとなった『七つの習慣』(スティーヴンRコヴィー著・キングベアー出版)を超える部数を発行し、長く古典として読み継がれるビジネス書をハワイで執筆して出版したい、という夢を持っています。

人生100年時代では、定年後が35年~40年もの長期間にわたるため、ひとつのキャリアで余生を過ごすというライフスタイルは成り立たなくなりました。
世界の百寿者(センテナリアン)をNHKスペシャル取材班が取材して、番組放送後に『百寿者の健康の秘密がわかった 人生100年の習慣』(講談社)として書籍化もされましたが、100歳まで元気で過ごす人は、例外なく生涯現役で、生き生きと仕事をしています。

健康だから働くのではなく、働き続けるから心身ともに健康で、お金や孤独の心配もなくなります。お金・孤独・健康といった「定年後不安」は、長く働き続けることで、すべて解決すると思っています。

超高齢社会における様々な問題を解決するためにも、皆さんに「トリプル・キャリア」という考え方で、生涯現役を目指すライフスタイルを実現していただいきたいと思っています。