永崎 裕麻(ながさき ゆうま)さん《No.001》
・語学学校マネージャー@フィジー共和国
「旅・教育・自由・幸せ」を人生のキーワードとして生きる旅幸家(りょこうか)。
大阪府出身。現在はナンディ(フィジー共和国)在住。2007年にフィジー移住。日本人の妻と息子(2歳)、家族3人でフィジーで暮らしている。2007年6月から現在まで、フィジー共和国にある語学学校のマネージャーとして働き、通勤は車で5分と満員電車のストレスとは無縁の生活をしている。1年のうち、「8ヶ月働き、4ヶ月休む」というライフスタイルの確立。著書に『世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」』(いろは出版)がある。
座右の銘は、「所詮、すべては些細なこと」。
https://www.facebook.com/yuma.nagasaki
大学卒業後、約3年、金融系のシステム・エンジニアとしてサラリーマン生活を大阪でしていました。平日も休日もほぼ仕事オンリーの生活。日課は、会社の自販機で買えるカップラーメン片手に残業。納期厳守のため、通勤時間(片道1時間&満員電車)を短縮しようと、時々、会社に併設されている宿泊施設に連泊を余儀なくされました。有給休暇を申請するのも罪悪感を覚えるほどでした。
この先に明るい未来があるとは信じられずに退職して、世界一周の旅へ。
日本以外にもっと自分にフィットする国があるかもしれない?!
サラリーマン3年目のある日、毎年、英誌「エコノミスト」の調査部門が発表している「世界でもっとも住みやすい都市ランキング」を見ていました。2004年当時、発表されていたランキングのトップ5は、このような感じ。
1位 ウィーン(オーストリア)、メルボルン(豪)、バンクーバー(カナダ)
4位 パース(豪)
5位 ジュネーブ(スイス)
私は日本が嫌いだったわけでもないのですが、「もしかしたら日本以外にもっと自分にフィットする国があるかもしれない」という考えがふと頭に浮かんできました。そして、世界でもっとも住みやすい国ランキングの「主観版」をつくりたい、さらにはその1位の国に住んでみたいという衝動に駆られ、会社を退職し、世界一周の旅に出ました。
脱サラ世界一周(約2年2ヶ月)で約80カ国を旅した結果、いちばん心踊ったのは、幸福感満ち溢れるフィジー人たちと一緒にいたときでした。そこで、旅終了後すぐに、フィジーに移住しました。その決断に、両親は特に反対せず、「自分が後悔しない道を」と応援してくれていました。本当に感謝しています。
真に重要なのは、「今ここ」「シェア」「つながり」と実感
フィジーは世界幸福度ランキングで1位(2011/2014/2016)の国です。フィジー人はお金がなくても、人間関係が豊かで日々幸せそうです。脚本家の倉本聡さんの言葉を借りれば、「貧幸」(貧しくても幸せ)。
そんな彼らとともに生活しているうちに、「お金」という存在に惑わされることがなくなってきました。真に重要なのは、「今ここ」「シェア」「つながり」なんだと実感しています。拙著「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」(いろは出版)でもそのことについて詳しくご紹介しています。
妻の起業をサポートしフィジー社会に貢献したい
未来を考えすぎず、「いま」にフォーカスすることを習慣化し、セレンディピティ(素敵な偶然の出会い)を大事にして、ご縁を感じる「頼まれごと」を実行していく。これを基本原則とすることはこれからも変わらない目標です。
妻が最近フィジーで起業(ドライフルーツの製造・販売「Maleka Garden」)したので、妻(CEO)のもと、CSO(最高戦略責任者 Chief Strategy Officer)としてフィジー社会に貢献できるように活動していきたいと思います。また、男性が子育てに関わることが日本よりも圧倒的に当たり前であるフィジー社会において、イクメンとして息子との時間をたっぷり過ごします。